【14日=東京】「引退する準備はできている(I am ready to retire)」──。来年5月に予定される大統領選に絡み、ドゥテルテ大統領が引退を示唆する発言をした。しかし、「準備」という言葉を使っており、政治的な駆け引きの可能性もある。
マニラ首都圏マカティ市に拠点を置く地元テレビ局SMNIネットワークの単独インタビューで8日に答えた。
インタビューを報じた報道によると、ドゥテルテ大統領は「引退する準備はできている。私には(故郷の)ダバオがある」と語った。
与党PDPラバンは5月31日、ドゥテルテ大統領に対して副大統領選への出馬を促すことを決議している。ドゥテルテ大統領はこの日のインタビューでそのことについても触れ、報道によると、消極的な姿勢を示したという。
後継者についても「(大統領に)相応しい人はいない」と語った。
“Duterte ‘sees nobody deserving’ as next Philippine President, says he is ready to retire,” The Straits Times, June 9, 2021.