- 2021年11月12日
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全5回連載 フィリピン和平交渉の行き詰まり−何が問題なのか(3)
松野明久(大阪大学) 第3回 果てしない「ジグザグ」交渉 アロヨ政権下で復活した正式交渉は2001年4月オスロで始まった。ここからベニグノ・アキノ3世政権期を含め2016年まで交渉は断続的にだらだらと続く。そのパターンは、信頼に関わる問題が発生し、 […]
松野明久(大阪大学) 第3回 果てしない「ジグザグ」交渉 アロヨ政権下で復活した正式交渉は2001年4月オスロで始まった。ここからベニグノ・アキノ3世政権期を含め2016年まで交渉は断続的にだらだらと続く。そのパターンは、信頼に関わる問題が発生し、 […]
横山正樹(フェリス女学院大学名誉教授) ドゥテルテ政権は超法規的殺害(EJK)や対中国弱腰外交などの批判を国内外から受け続けてきた。ところがすでに2回連載の「ドゥテルテ政権の支持率がずっと『高い』のはなぜか」でみてきたように、世論調査の支持率にはあ […]
栗田英幸(愛媛大学准教授) 前回(10月2日掲載)は、鉱山開発の影響を受けて混乱してきたフィリピン社会の40年間を概観した。今回は、最近決定された鉱山開発手続き凍結解除がもたらし得る影響について、凍結直前の主要鉱山の状況とその後に生じた変化を整理し […]
松野明久(大阪大学) 第2回 和平交渉の始まり フィリピン政府によるフィリピン共産党(CPP)との和平の模索はコラソン・アキノ政権下で始まったが、本格的な交渉が始まったのはラモス政権(1992年6月〜1998年6月)になってからである。そしてラモス […]
横山正樹(フェリス女学院大学名誉教授) 1986年政変後35年間の6代の政権を比較しても、ドゥテルテ政権の満足度は非常に高いことを前回末尾で示した。フィリピンに限らず、満足度や支持率は政権末期に大きく低下するのがよくあるパターンだ。そうなると「死に […]
横山正樹(フェリス女学院大学名誉教授) 次期大統領選挙まであと8か月。フィリピン憲法は大統領の任期を1期6年に限り、再選を禁じている。任期満了が迫り、政治の世界は選挙モードに入った。もはや現大統領の存在感は低下するのが常だが、今回はそうなりそうにな […]
松野明久(大阪大学) 第1回 紛争の歴史を辿る 2016年に再開した政府と共産党の和平交渉はその後あえなく頓挫した。政府は再び力の論理に戻り、現段階で交渉再開の見通しはない。なぜこうなってしまったのか。30年以上に及ぶ交渉はなぜ実を結ばないのか。こ […]
Ann O’brien 国が一丸となって共産党と戦うWhole-of-Nation-Approach(全国民的アプローチ)の下で、「村開発プロジェクト」が進められている。対象とされた全国800以上の村に、総額162億4千万ペソ(約356 […]
Ann O’brien 2021年7月28日の【おはよう!フィリピンNEWS】「ドゥテルテ大統領が最後の施政方針演説(SONA) 超法規的殺害を正当化 各地で抗議、2人が射殺」で、SONAに先立ちドゥテルテ大統領を批判する落書きをした2人 […]