「地域の食品庫」 “宅配”も ダバオ市で

【写真】助け合いの物資を配る参加者たち (Sobrecarey Community Pantry 提供)

【16日=東京】新型コロナウイルスの感染拡大が続くフィリピンで広がる「地域の食品庫(コミュニティ・パントリー)」。市民が路上に物資を持ち寄り、無料で分かち合う取り組みに、今度は「移動食料庫(モービル・パントリー)」も登場した。自転車を使って経済的に貧しい人たちに物資を”宅配”する取り組みだ。14日夜にミンダナオ島ダバオ市で始まった。

― 路上生活者らに物資を配達

 主催者によると、自転車を使った配達の取り組みには約25人が参加した。ミネラルウォーターや食べ物、衣類などを詰めたビニール袋を自転車に積んで配った。取り組みは午後7時半から始まった。自転車に乗ったライダーたちは、1時間かけて、自宅がなく施設に身を寄せている人や路上生活者らに物資を届けた。

― 涙を流し「ありがとう」の声

 5人の家族を抱える人は、新型コロナ感染症が発生して以来、仕事がなくなり、路上生活をしていると語った。食料を手渡すと、「ありがとう」と感謝の言葉を述べたという。また、ごみ拾いをしている人たちにも食料を渡した。なかにはお年寄りの人たちもいた。そのなかの一人の女性は涙を流しながら「あなたたちはとても良い心を持っている」と語ったという。

― 「地域の食品庫」への監視

「地域の食品庫」運動は、ルソン島のマニラ首都圏ケソン市で今年4月14日に始まった。アナ・パトリシア・ノンが自宅にあった食品や日用品を竹製のカートに載せて道端に置き、誰でも自由に必要なものを持っていってもらえるようにした。このことをきっかけに各地に広がっている。

 新型コロナの感染拡大に伴い、市民の経済的困窮を訴える声は根強い。政府機関は「地域の食品庫」の主催者らの身辺や政治的思想などの調査をはじたことを認めており、取り組みの拡大が政府批判につながることを警戒している。

〈Source〉
Facebook at Sobrecarey Community Pantry, May 14, 2021.

〈関連記事〉
コロナ禍に物資持ち寄り、助け合い 各地で「地域の食品庫」運動 政府は拡大に神経とがらす」2021年5月9日、SAC.

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