【人権侵害タイムライン】2024年9月23日~10月4日 鉱山開発に反対する活動家殺害、和平コンサルタント殺害、先住民族への脅迫や立ち退き

【写真】 拉致されたジェームス・ハスミネスの親族と弁護人らによる記者会見(上),殺害されたアルベルト・クアルテロ/via State forces involved in disappearance of James and Felix – mission, Bulatlat, September 24, 2024., Groups demand probe into killing of anti-mining advocate in Surigao del Sur, Minda News, September 26, 2024.

労働団体や人権活動家、ジャーナリストらを標的とした殺害、拉致、逮捕・勾留などの事件を、7日から10日ごとにまとめて時系列でお知らせします。事件の詳細については、出典をご覧ください。


行方不明になっているジェームス・ハスミネスとフェリックス・サラベリア・ジュニアの弁護士らが、9月11日から13日に実施した現地調査において入手した監視カメラの映像を公開した。

その映像には、サルべリアが8月28日に白昼堂々とバンに乗った私服の男らに拉致されるところが納められていた。現地調査チームは、8月23日夜のハスミネスの拉致に関係する車両のスクリーンショットも入手している。 トニー・ラ・ヴィニャ弁護士は、高度に洗練された拉致の方法は、国家権力による犯行であることを物語っていると記者会見で述べた。

State forces involved in disappearance of James and Felix – mission, Bulatlat, September 24, 2024.


9月22日、南スリガオ州マドリッド町で、バランガイ(最小地方自治単位)議長のアルベルト・クアルテロ(49)とその他1人が何者かによって殺害された。

クアルテロ バランガイ議長は、熱心な反鉱山活動家、環境保護活動家として知られていた。また、反鉱業団体のATMによれば、同議長は、トリブ・マノボ・マイニング社の探鉱許可証の偽造を暴露したこともある。

Local officials, groups condemn killing of anti-mining advocate in Surigao del Sur, Rappler, September 25, 2024.
Groups demand probe into killing of anti-mining advocate in Surigao del Sur, Minda News, September 26, 2024.


フィリピン工科大学の学生3人(PUP Three)が、マニラ警察管区第14分署から釈放された。

3 人は、9月19日に、破壊行為の疑いをかけられ令状なしに逮捕された。

3 PUP students freed after series of protests, Bulatlat, September 25, 2024.


フィリピン共産党(CPP)は、フィリピン民族民主戦線(NDFP)の和平コンサルタントアリエル・アービトラリオが国軍によって殺害されたと発表した。

CPPは、アービトラリオは生きたまま捕らえられ、少なくとも1日拘束され、その間に激しい拷問を受けた後、殺害されたと信じるに足る理由があると述べた。

NDFP peace consultant, 2 others killed in Cagayan, Bulatlat, September 25, 2024.


パラワン州ブグスクの先住民族らが、マニラで、自分たちが受けている人権侵害を報告した。

先住民族らは6月29日以来、先祖伝来の土地から出て行くよう銃を突き付けて脅迫されたり監視されたりしていると、人権擁護者の広大なネットワークであるフィリピン・ミセレオール・パートナーシップ・インコーポレイテッドが述べた。

ブグスクとパンダナンの約1万821ヘクタール土地は、包括的農地改革計画から除外されたと報告された。2024年6月27日、農地改革省の職員は、地元の住民らに対し、「ブグスク・アイランド・リゾート 」という5500ヘクタール以上に及ぶ大規模なエコ・ツーリズム・プロジェクトのために、彼らの家が取り壊されようとしていることを地元住民に伝えた。

In Palawan, residents say San Miguel Corporation implicated in harassment, surveillance, Bulatlat, September 26, 2024.

「私の家には 奴隷 家政婦がいた」

不平等に扱われるフィリピン人の意外な理由とは?

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Painting:Maria Sol Taule, Human Rights Lawyer and Visual Artist

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