労働団体や人権活動家、ジャーナリストらを標的とした殺害、拉致、逮捕・勾留などの事件を、7日から10日ごとにまとめて時系列でお知らせします。事件の詳細については、出典をご覧ください。
◆2023年7月3日
フォトジャーナリストのレネ・ジュショア・アビアと共に銃撃され、重体となっていたアビアの4歳の甥が、2023年7月1日に死亡した。
2023年6月29日午後3時頃、ケソン市マサンボン村で、車から住居に入ろうとしたアビアとその家族が銃撃され、アビアと他6人(未成年者3人)が受傷した。
Photojournalist’s nephew, 4, dies days after ambush, The Philippine Star, July 3, 2023.
◆2023年7月3日
2023年6月30日、ジアン・ペレスが4年間の勾留の末ついにタギッグ市拘置所から釈放された。
ペレスは、フィリピン民族民主戦線(NDFP)顧問のフランク・フェルナンデスとその配偶者クレオフェ・ラグタポンが2019年3月にラグナ州で逮捕された時の同伴者である。
タギッグ地方裁判所は2023年6月29日、銃器と爆発物の不法所持の罪でフランクとクレオフェには有罪判決を下した。
Woman political prisoner freed, BULATLAT, July 3, 2023.
◆2023年7月7日
西ネグロス州ヒママイラン市カラバラン村で、2023年7月7日午前7時30分頃、国軍と共産党軍事部門新人民軍(NPA)10人ほどが戦闘を開始し、およそ30家族、100人ほどが避難した。
Clash in Negros Occidental forces evacuations, disrupts classes, Rappler, July 7, 2023.
◆2023年7月8日
行方不明のコルディリェラの先住民族人権活動家デクスター・カプヤンとジーン・ロス・ハミル・デ・ヒソスの家族は2023年7月5日、人身保護請求を裁判所に提出した。
行方不明の家族の居場所を明らかにするよう、また、勾留が続いているのであればその法的根拠を示すよう求めた。
Families of missing Cordillera rights advocates file habeas corpus petition vs AFP, PNP, Rappler, July 8, 2023.