労働団体や人権活動家、ジャーナリストらを標的とした殺害、拉致、逮捕・勾留などの事件を、7日から10日ごとにまとめて時系列でお知らせします。事件の詳細については、出典をご覧ください。
◆2023年5月15日(月)
人権擁護団体カラパタンは、労働組合員で地域オーガナイザーのスサノ・ラボラ(60歳)がダバオ市で2023年5月6日に脳卒中で死亡した件について、声明を発表した。
ラボラは、脳卒中で倒れる前日と一昨日前の二日にわたり、フィリピン国軍の「管理官」と名乗る男らから車の中で尋問を受け、国軍の諜報員になるよう執拗に要求された。
彼は、このハラスメントによる心身の苦痛のために、食べることも眠ることもできなくなった。そして、5月6日、胸の痛みと激しい頭痛を訴えたために病院へ運んだが、脳卒中で死亡した。
Press Statement, Stop the attacks against trade unionists!, KARAPATAN, May 15, 2023.
◆2023年5月18日(木)
アブラ州の地域裁判所がコルディリエラ自治区の活動家6人や草の根のジャーナリストに対する起訴を却下したあと、活動家らの弁護士は、でっち上げの容疑に基づき不当な訴追をした側に対して訴訟を起こすよう助言した。
Lawyers to activists: Press legal pushback vs trumped-up charges, Rappler, May 18, 2023.
◆2023年5月18日(木)
親たち、労働者、デリバリーサービス・ライダー、零細事業主らが、ケソン州州都で今年3月以来発生している二人乗りバイクによる銃撃事件を解決するようフィリピン国家警察(PNP)に強く要請した。これら銃撃事件によって、7人が殺害され、3人が負傷した。
Lucena folk sound alarm over riding-in-tandem shootings, Rappler, May 18, 2023.