【25日=東京】2019年11月24日、神奈川県民センターで、Stop the Attacks Campaign(SAC)と草の根援助運動との共催で講演会を開催した。オンラインにて、 ネグロスにいるジョン・ミルトン・ロサンデ氏(全国サトウキビ労働者連盟 )から、会場では、 マリア・ソル・タウレ 氏 (人権団体KARAPATAN弁護士)とアリエル・バリン・カシラオ 氏 (農業労働者組合UMA副議長)から 報告があった。20人ほどが参加した。
― 組織的に実行される超法規的殺害・一斉逮捕
ジョン・ミルトン・ロサンデ 氏 から、10月31日に不当逮捕されたが11月11日に保釈されたこと、一緒に逮捕された57人のうち7人は、いまだ、勾留され続けていることなどが伝えられた。 ロサンデ 氏 は、5月に開催したスピーキングツアーのスピーカーで、今回も来日予定だったが逮捕・勾留されたためにそれは叶わなかった。
ロサンデ 氏 は、武器不法所持で起訴された他、いま、他の容疑でも送検されている。命の危険がある中、 全国サトウキビ労働者連盟 の仕事も継続している。
タウレ 氏 とカシラオ 氏 も、つねに、殺害や不当逮捕の危険に見舞われている。数日前にも、カシラオ 氏 の事務所に「殺害リスト」が宅急便で送られた。
― フィリピンへの防衛装備品供与は市民弾圧への加担
タウレ 氏 とカシラオ 氏 から、ただ話を聞いて同情するのではなく、税金がフィリピンへの防衛装備品供与に使われていること、それは市民の弾圧に加担しているに等しいことを受け止め、フィリピン政府への援助を止めるよう日本政府に訴えて欲しいとの要望があった。
ロサンデ 氏 らが一斉逮捕されたバコロド市に住んでいたことのある参加者は、こんなにも厳しい状況にあるとは想像もできないと驚き、今後も注視していきたいとの感想を寄せた。