労働団体や人権活動家、ジャーナリストらを標的とした殺害、拉致、逮捕・勾留などの事件を、7日から10日ごとにまとめて時系列でお知らせします。事件の詳細については、出典をご覧ください
◆2025年9月10日(水)
8月22日、バタンガス州バラヤンにある村役場で、私服を着た自称国軍兵士の男2人が、農民団体リーダーのアイリーン・マラシガンの夫に接近しアイリーンを出頭させるよう命じ、もし出頭しなければ国軍や国家警察を自宅へ送ると脅迫した。
さらに、自称国軍兵士の男らは、アイリーンらが抗議活動を続けるなら待ち伏せされるかもしれないと脅し、彼女の夫に「諜報員」として活動するよう強要した。
アイリーンらは、約1年前にバタンガス州全域を襲った台風で農地を破壊され、生活の糧を奪われた。彼らは、その損害は洪水対策事業不備のためにより深刻なものとなったとし、説明責任と補償を求めるキャンペーンを組織した。
Batangas farmers push back against red-tagging by 59th IBPA, BULATLAT, September 10, 2025.
◆2025年9月11日(木)
9月9日、ラジャ・リン・バウジング(20歳)が、公共事業高速道路省(DPWH)の予算公聴会と同時に実行された抗議行動に参加し、警察に両腕で首を絞められ拘束された。
Trans woman seeks probe on police violence in protest, BULATLAT, September 11, 2025.
◆2025年9月13日(土)
8月30日の「報道の自由の日」に、セント・トーマス大学の学生出版物ラ・スタンパ紙の顧問が、風刺漫画を修正するよう学生編集者に指示した。
しかし、同紙はその独立性を主張し、今後は、顧問の検閲を受けないこととなった。
UST high school paper struggles against censorship, BULATLAT, September 13, 2025.
◆2025年9月13日(土)
9月4日、北カマリン州ラボで、農民団体のオーガナイザー ファエ・マルガレッテ・タロウが国軍と国家警察によって拉致された。国軍によると、タロウには殺人未遂の容疑がかけられている。
AFP abducts former UP CMC student, BULATLAT, September 13, 2025.
◆2025年9月16日(火)
9月6日、国立ドン・ホノリオ・ベンチャー大学で実施された国家奉仕研修プログラムのセミナーで、カバタアン党やガブリエラなどの革新的なグループは破壊活動やテロリズムに関与しているという市聴覚教材が提示された。
参加した学生らは、この活動は安全のためではなく、若者を黙らせるためのものだと非難した。
Students denounce red-tagging in ‘security awareness’ seminar, BULATLAT, September 16, 2025.