労働団体や人権活動家、ジャーナリストらを標的とした殺害、拉致、逮捕・勾留などの事件を、7日から10日ごとにまとめて時系列でお知らせします。事件の詳細については、出典をご覧ください。
◆2024年6月5日(水)
人権擁護団体カラパタンは、反マネーロンダリング評議会が災害支援に重点を置く地域開発NGO市民災害対応センター(CDRC)の銀行口座を凍結するよう命じたことを非難した。
反マネーロンダリング評議会は、CDRCが2024年5月2日に銀行口座を凍結されたレイテを拠点とする地域開発センター(LCDe)から資金を得ているとして、5月10日にこの命令を出した。
Human rights group decries freeze order on bank accounts of dev’t NGO, KARAPATAN, June 5, 2024.
◆2024年6月5日(水)
ドゥテルテ前大統領によるドラッグ戦争に関する調査が続く中、下院の人権委員会は次回の公聴会にダバオの警官5人を呼ぶことを決定した。
憂慮する教員同盟のフランス・カストロ下院議員によれば、ミンダナオ島出身のこの警官らはドラッグ戦争中に多数の殺害をもたらした作戦の一部であった。彼らは、2016年にケソン市警察署第6署長(バタサン)に任命されたリト・パタイ警察大佐の下に配属された。
ロイターの分析によれば、2016年7月から2017年6月の間に、バタサン署管轄の警官が少なくとも108人(ケソン市における作戦中の殺人の39%)を殺害した。
House invites Davao cops who led stations with high drug war killings, Rappler, June 5, 2024.
◆2024年6月5 日(水)
オーロラ州ディパクラオでの軍事爆撃後、住民はトラウマと恐怖を感じ続けている。
社会福祉開発省によると、ディパクラオとマリア・オーロラの14バランガイ3633世帯、1万2814人が国軍の爆撃によって影響された。
人権擁護団体カラパタンによると、同団体は無差別発砲と爆撃作戦の報告を受けており、爆撃には攻撃に最適化されたT129 ATAKヘリコプター2機が使用された。
4月以来、国軍の作戦のために、住民らは農作業を禁止されている。
A week after military bombing, Aurora residents suffer from trauma, Bulatlat, June 5, 2024.