労働団体や人権活動家、ジャーナリストらを標的とした殺害、拉致、逮捕・勾留などの事件を、7日から10日ごとにまとめて時系列でお知らせします。事件の詳細については、出典をご覧ください。
◆2025年9 月27日(土)
9月21日にマニラで実施された戒厳令記念・汚職に対する抗議デモにおいて、まだ確認の途中だが、マニラ警察管区(MPD)によれば、200人以上の勾留者のうち91人が未成年である。拘束者には、路肩でデモを見学していた人も含まれている。
9月26日、人権擁護団体や弁護士らは、不法逮捕者の釈放と銃殺されたエリック・セイバーへの裁きを求めた。
Groups demand probe on ‘cover-up and police brutality’, BULATLAT, September 27, 2025.
‘Government stole construction worker’s life’, BULATLAT, October 1, 2025.
◆2025年10月1日(水)
9月28日、カリンガ州ルブアガン町で、ベアトリス・「ベティ」・ベレンが、国軍第503歩兵旅団の隊員に自宅を訪問された。
翌日にも同団がベレンの自宅を訪問し、フィリピン共産党軍事部門新人民軍(NPA)と指定された人物のリストに彼女と夫の名前が載っていると言った。
ベレンは、同地における地熱発電所に反対していることで有名である。
Women’s group in Cordillera decries harassment of leader, BULATLAT, October 1, 2025.
◆2025年10月1日(水)
9月22日、マスバテ州カタインガンにある二つの高校で、国軍がシンポジウムを開催した。
シンポジウムでは、フィリピン共産党やその軍事部門新人民軍の勧誘などについて語られた。
AFP campus tour in Masbate deepens ‘militarization’ of schools, violates DepEd order, BULATLAT, October 1, 2025.
◆2025年10月1日(水)
9月21日の汚職に対する抗議デモにおいて、参加者らが国家警察から暴行を受けたことについて、弁護士らが抗議した。
国家警察は拷問や暴行に対する訴えを否定しているが、弁護士らは、被害者や目撃者らの証言を否定する証拠はないと主張している。
Rights groups, lawyers refute police’s ‘outright lies’ on maltreatment of Sept. 21 detainees, BULATLAT, October 1, 2025.
◆2025年10月8日(水)
過去数か月間、ミンドロ島の先住民族マングヤンのコミュニティは、軍事化、土地収奪、その他の人権侵害に晒されている。
Church helps Mangyan leaders defend rights, communities, BULATLAT, October 8, 2025.
‘We no longer live in peace’ | Indigenous peoples, advocates launch Defend Mindoro against state abuses, BULATLAT, July 27, 2025.
◆2025年10月11日(土)
9 月30日、南マギンダナオ州ダトゥ・ホッファー・アンパトゥアン町で、先住民族団体テドゥライ先住民族のメンバーであるラモン・ロポスが、首を切断された状態で発見された。
幾つかの団体などは、このような殺害は長きにわたる非イスラム教徒への暴力の一環であると糾弾した。
Groups denounce continuing killing of non-Moro IPs in Bagsamoro region, BULATLAT, October 11, 2025.
◆2025年10月12日(日)
10月11日から13日にかけて、リサル州や西ミンドロ州、西ネグロス州、東ビサヤ地方において、フィリピン全国、国外からの参加者で構成された国際的な調査・連帯活動(ISM)のためのグループが、NTF-ELCACと関連があるとされる者らに威嚇行為を受けた。
ISMは、土地強奪、環境破壊、軍事化の影響を受けている農民や先住民族のコミュニティの現状と当事者の闘いについて学び、記録し、連帯するために実施されている。今回は、3回目の実施だった。
Group condemns intimidation of mission delegates by elements linked to NTF-ELCAC, BULATLAT, October 12, 2025.
Hands Off Our Farmers! Hands Off our Delegates! Stop the Attacks and Intimidation of ISM participants!, CPDG, October 15, 2025.
◆2025年10月15日(水)
キャンパス・ジャーナリストのジェイコブ・バルヨットは、組織的な汚職に対する市民の抗議行動を取材するため、9月21日のデモ現場へ向かった。2週間後、彼はフィリピン国家警察刑事捜査局(PNP-CIDG)から召喚状を受け取り、クレイム基地への出頭を命じられた。
Police urged to stop harassing campus journo, BULATLAT, October 15, 2025.
◆2025年10月21日(火)
10月20日午前9時ごろ、アルバイ州で、放送関係者のノエル・ベレン・サマール(54)が、バイクで走行中に4発の銃弾を受け、翌21日午後2時ごろ病院で死亡した。
Broadcaster dies in hospital after shooting incident, BULATLAT, October 21, 2025.
Media groups urge thorough probe on 8th journo killed under Marcos Jr admin, BULATLAT, October 23, 2025.
◆2025年10月21日(火)
国際代表団は、昨年10月11日から15日にかけてリサル州、西ミンドロ州、レイテ州、西ネグロス州で実施された5日間の調査・連帯活動を受け、フィリピン全土の農村部および先住民族コミュニティで絡み合う汚職、軍事化、気候不正義の危機を非難した。
Global mission exposes rights abuses in rural Philippines, BULATLAT, October 21, 2025.


