労働団体や人権活動家、ジャーナリストらを標的とした殺害、拉致、逮捕・勾留などの事件を、7日から10日ごとにまとめて時系列でお知らせします。事件の詳細については、出典をご覧ください。
◆2025年7月17日(木)
オルターメディア・ネットワークは、7月16日、タクロバン市刑務所女子房のエバ・ナプト法務官による勾留中のジャーナリスト フレンチー・マエ・クンピオと人権活動家マリエル・ドメキルに対する処遇について苦情を申し立てた。
申立によると、ナプト法務官は、裁判監視の同意書処理や、メディアや外交関係者からの刑務所訪問の要請手続きを遅らせたり、拒否したりした。手続きを送らされたのは、国連特別報告者アイリーン・カーンやオランダのロバート・ファン・デル・フム副大使など。
クンピオとドメキルは、銃器・爆発物の不法所持とテロ資金供与の容疑で2020年2月に逮捕され、それ以降勾留されている。
Media group files complaint vs Tacloban jail warden for ‘abusive behavior’, Bulatlat, July 17, 2025.
◆2025年7月24日(木)
7月21日、南スリガオ州ビスリグ市で、ラジオジャーナリストのエルウィン・「ボーイ・パナ」・セゴヴィア(63歳)が銃殺された。
今年初め、ベテラン ジャーナリストのフアン・「ジョニー」・ダヤンと元ジャーナリストのアリ・マカリンタルが殺害された。
Surigao del Sur broadcaster shot dead after hosting radio program, Bulatlat, July 24, 2025.
◆2025年7月29日(火)
先住民族モルボグの指リーダー アンジェリカ・ナシロン(27歳)が、7月28日、先住民族バラバック代表のハミドン・モンサラパによってネット空間における名誉棄損の容疑で訴えられた。
ナシロンにとって、この起訴はここ3か月で2度目のことである。
Molbog youth leader charged with cyberlibel amid land dispute, Bulatlat, July 29, 2025.