労働団体や人権活動家、ジャーナリストらを標的とした殺害、拉致、逮捕・勾留などの事件を、7日から10日ごとにまとめて時系列でお知らせします。事件の詳細については、出典をご覧ください。
◆2025年4月5日(土)
4月4日、パラワン州バラバック町のブグスク島に、すでに配置されていた16人の私設警備隊に加え、80人が追加配置された。土地紛争が続く同島に、緊張が走っている
Indigenous peoples, residents alarmed over presence of 80 private guards in their island, Bulatlat, April 5, 2025.
◆2025年4月8日(火)
セブ州ミングラニリア町に住む環境保護活動家ジオヴァンニ・ガブリは、フィリピン共産党軍事部門新人民軍のメンバーでると認めて投降するよう、地方共産党の武装闘争を終わらせるための国家タスクフォース(NTF-ELCAC)から迫られている。
ガブリは、3月7日から8日にかけて同町で国軍が開催した水辺の捜索と救助の訓練において、国軍から尋問されたり、自宅を訪問されたりした。同訓練の中で、国軍は、パーティーリスト政党や労働団体などはフィリピン共産党軍事部門新人民軍の傘下にあると述べた。
Cebu environmental leader on NTF-ELCAC ‘watchlist’ fears for safety, Bulatlat, April 8, 2025.
◆2025年4月8日(火)
パーティーリスト政党バヤン・ムナのカナダ支部は、カナダのトロントにあるいくつかのコミュニティで、少なくとも24枚のバヤン・ムナ‐マカバヤンパーティーリスト政党連合ポスターに赤タグ付けの落書きが発見されたと非難した。
Bayan Muna Canada denounces red-tagging posters in Toronto, Bulatlat, April 8, 2025.
◆2025年4月12日(土)
4月10日、LGBTグループBahaghariの元リーダー エユ・デルフィンの友人が、ヌエバ・エシハ州ムニョスで、国軍関係者だと名乗る私服の男から、デルフィンの居場所を訊かれ、また、デルフィンは地下組織の活動に関わっていると言われた。
Red-tagging, surveillance of LGBT youth activist in Nueva Ecija spark outrage, Bulatlat, April 12, 2025.
◆2025年4月16日(水)
4月15日、フィリピン農民運動(KMP)セブ支部のリーダー スーザン・アルコスとドミナドール・マリカイが、小包を受け取った。中には、棺と顔写真が入っていた。
KMPは、これは明らかな脅迫であると述べた。
アルコスは農民大衆のオーガナイザーでパーティーリスト政党バヤン・ムナの地区コーディネーターでもあり、マリカイはパーティーリスト政党アナクパウィスの第4候補として立候補している。
ALERT | KMP CEBU LEADERS RECEIVE DEATH THREATS, COFFIN SENT TO THEIR HOMES, Facebook page of KMP Cebu, April 16, 2025.