労働団体や人権活動家、ジャーナリストらを標的とした殺害、拉致、逮捕・勾留などの事件を、7日から10日ごとにまとめて時系列でお知らせします。事件の詳細については、出典をご覧ください。
◆2024年9月13日(金)
9月11日、アンディ・マグノとヴラディミル・マロの2人の青年活動家が、イサベラ州サン・パブロで国軍とみられる人物に拉致された。
先月8月だけで、3人の活動家が行方不明になっている。8月24日に、南タガログ地方で環境保護活動家のロウェナ・ダシグが拉致された。8月28日には、アルバイ州で労働活動家のジェームス・ハスミネスと先住民族の人権擁護者のフェリックス・サラヴェリアが拉致された。
ALERT: SURFACE ANDY MAGNO AND VLADIMIR MARO!, Facebook page of Anakbayan, September 13, 2024.
◆2024年9月16日(月)
2025年の中間選挙を8ヶ月後に控え、進歩派パーティリスト党のグループが、彼らの上院議員候補者らを標的にした一連のサイバー攻撃について懸念を表明した。
先週、フェイスブックとXが、農民団体のリーダー ダニロ・ラモス、漁民団体のリーダー ロネル・アランブロ、パーティリスト政党バヤンムナのミンダナオ支部、左派系団体バヤンなどのアカウントを停止した。
Makabayan denounces cyberattacks vs progressive senatorial bet, Bulatlat, September 16, 2024.
◆2024年9月18日(水)
9月18日、西ネグロス州バコロド市で、当局が、ジプニー近代化プロジェクトに抗議していた小規模のジプニー経営者とその運転手らを放水銃で鎮圧した。その際、運行業者のメンバーら6人が逮捕され、警官2人と消防士1人が負傷した。
同日、様々な運行業者の代表者らは、ビサヤ地方公共交通機関近代化プログラム・サミットの会場となったエルフィッシャーホテルの前にピケを張っていた。彼らは、同サミットのためにバコロド市を訪れていた陸上交通フランチャイズ・規制委員会(LTFRB)のリチャード・オスメーニャ地方局長に対し、近代化プロジェクトの再考を訴えた。
バコロド市警察のジョエレスティ・コロニカ大佐は、逮捕された6人は必要な許可を得ずに抗議活動を行ったとして、Batas Pambansa Bilang 880(1985年市民集会法)違反の罪に問われる可能性があり、また、共和国法第4136号(1964年陸上交通法)に基づき、当局に抵抗し、道路を妨害した罪にも問われる可能性があると述べた。他方、6人の弁護人レイ・ゴルゴニオ弁護士は、拘束には正当な理由がないと主張し、即時釈放を要求している。
Arrested transport leaders to file countercharges vs police officers during violent dispersal, Paghimutad – Negros Island People’s Alternative Media, September 18, 2024.
Jeepney protest in Bacolod ends in violent dispersal, arrests of transport leaders, Rappler, September 19, 2024.