労働団体や人権活動家、ジャーナリストらを標的とした殺害、拉致、逮捕・勾留などの事件を、7日から10日ごとにまとめて時系列でお知らせします。事件の詳細については、出典をご覧ください。
◆2023年11月2日(木)
列国議会同盟は、10月27日付の決定書において、憂慮する教員同盟(ACT)のフランス・カストロ下院議員がロドリゴ・ドゥテルテ前大統領を刑事告発した件について、速やかに解決するよう要求した。
Global lawmakers’ group calls for speedy treatment of criminal case vs Duterte, Rappler, November 1, 2023.
◆2023年11月2日(木)
万聖節の11月1日、自由労働者連盟は、違法薬物に対する血なまぐさい取締で亡くなった人びとのことも思い出し、祈るよう呼びかけた。
Remember drug war victims – labor groups, Philstar.com, November 2, 2023.
◆2023年11月3日(金)
ラスピニャス市において、警察訓練生を罰する際に過剰な暴力を行使したとされる警察官が、11月2日、その職を解かれた。
PNP official accused of abusing 25 trainees, Philstar.com, November 4, 2023.
◆2023年11月3日(金)
万霊節の11月2日、強制失踪した被害者家族らがケソン市にあるバンタヨグ・マガ・バヤニで集会を開いた。
人権擁護団体カラパタンのデータによれば、マルコス・ジュニア大統領の父マルコス・シニア大統領時代の1986年から現在までに、1911人が行方不明になっている。
※バンタヨグ・マガ・バヤニは、マルコス・シニア元大統領の独裁政権に抗った殉教者や英雄を称える場所で、記念碑や博物館、歴史研究センターがある。
Families of desaparecidos gather on All Souls in Quezon City, Phistar.com, November 3, 2023.
Endemic disappearances cloud hope for 11 latest desaparecidos under Marcos Jr., Rappler, November 3, 2023.
◆2023年11月3日(金)
ニューヨークを拠点とするジャーナリスト保護委員会(CPJ)が発表した最新の世界不処罰指数において、フィリピンは8位だった。過去2年間の7位からわずかに順位を上げた。
Philippines still among worst countries for journalists, Philstar.com, November 3, 2023.