労働団体や人権活動家、ジャーナリストらを標的とした殺害、拉致、逮捕・勾留などの事件を、7日から10日ごとにまとめて時系列でお知らせします。事件の詳細については、出典をご覧ください。
◆2023年9月7日(木)
コルディリエラ人権同盟とKADUAMI北部ルソンは、スタッフらに対する一連の嫌がらせについて非難した。
2023年8月30日以来、KADUAMIのレオニダ・トゥンダグイ=パンケット事務局長や数名のスタッフらが、国家諜報員による大胆な監視、つきまといなどの嫌がらせにあっている。
URGENT ALERT!, Cordillera Human Rights Alliance, September 7, 2023.
◆2023年9月7日(木)
2023年9月6日に、包括的農地改革計画を推進する農民団体PDGのメンバー2人が、再度、監視されていることがわかった。2人の諜報員がPDGの敷地内に潜んでいたことが目撃されている。
Human Rights Alert | Two State-Backed Intel Operatives Seen Surveilling Negros Island Human Rights Group, Human Rights Advocates Negros Island, September 7, 2023.
◆2023年9月8日(金)
人権擁護団体カラパタンは国会議員に対し、フィリピン国家人権委員会(CHR)への予算を大幅に増額するよう求め、また、CHRからの19億2400万ペソ(2024年度)の予算要求に対してわずか9億7600万ペソしか配分されなかったことに失望を示した。
Karapatan calls for increased budget for CHR, rechanneling of CIFs to CHR, KARAPATAN, September 8, 2023.
◆2023年9月9日(土)
バターン州オリオン町で拉致された環境活動家のジョニラ・カストロの母親ロゼリーが、記者会見にて、「娘を誘拐した者が誰であれ、どうか彼女を私のもとに帰してください」と懇願した。
ジョニラと同じく環境活動家のジェド・タマノは、2人のそばに止まった車両から降りてきた4人の男に無理やり車内に押し込まれ連れ去られた。2人は民家の門扉を乗り越えて助けを求めようとしたが、引きずり降ろされたのである。助けようとした人物も、見張り役の男に脅迫を受けた。
2022年初旬から、国軍兵士と名乗る男が、ブラカン州プラリデルのジョニラの実家を、ジョニラの「汚名を晴らす」ためと称して頻繁に訪ねてきていた。
A mother’s appeal: Ibalik ’nyo na ang anak ko, Rappler, September 9, 2023.
Surface Jonila Castro and Jhed Tamano!, KARAPATAN, September 9, 2023.